パソコンとインターネットの導入

タイで仕事をする場合はもちろんのこと、私生活でもインターネットのお世話になっている方は多いと思います。では日本からタイに移ってきてパソコンを使いこなし、そしてインターネットを利用するにはどうしたらよいでしょうか?またどのような問題点があるでしょうか?

タイでのパソコンの選択と購入に関するよくある質問

日本からノートパソコンを持ってきて使えるか?

まず一番大きい問題はこれでしょう。日本で今まで使ってきたパソコンがタイでそのまま使えるのかどうか?
これはかなりの確率で「YES」です。お持ちのパソコンの電源アダプターの規格をみて、対応電圧が「100~240V」と書いてあれば問題なく使えます。非常に古い機種でまれに「100~110V」までしか対応していない機種があるかもしれませんがその場合は240V→100Vの変圧器を使えば利用可能になります。電源のソケットの形もタイと日本では変わらず使えます。同様にタイで購入したパソコンを日本に持ち込んでも普通に使えます。WiFiやネット接続のための規格も共通です。
ただし問題は故障が発生した場合の対応で、メーカーによって国外でのサポートをしている会社もありますが、そうでない場合は日本に持ち帰って修理するか、後々メーカーの保障が効かなくなるのを覚悟の上でタイの修理屋に出すか、という選択を迫られることになります。

タイでパソコンを購入するにはどうしたらいいか?

タイでパソコンを買う場合、日本人のいるショップで買うのと、それとも街中のタイ人の店で買うのではどちらがいいのでしょうか?
判断基準としてはマシンやシステムにトラブルが発生したときに自分で対処する自信が無く、しかもタイ人の店に持ち込んで依頼するのも難しい、という方には文句無く前者をお勧めします。特に最近はノートブックパソコンでも販売時にはOSがインストールされていない状態で販売しているので購入直後からちょっと知識が必要になります。逆にハードやソフトの問題に対応できる、あるいは問題が生じてもタイ人のショップに持ち込んでやり取りする自信がある、という方であれば価格を見比べて是々非々で対応すればよいでしょう。通常パソコン本体には新品であれば1年間の、修理をした場合でもその部分については6ヶ月程度の保証がつきます。

バンコクのどこでパソコンを買えばいいか?

バンコク市内で一番最初に吟味をしてみるべきなのはペッブリー通りにあるパンティッププラザでしょう。(ンガムウォンワンなどにもあります)ここは「バンコクの秋葉原」ともいうべきパソコン関連商品の店だけが集まったビルです。この中にメーカー直営店から個人経営の小さなショップ、本体を売っているところから細かい部品を売っている店まで各種各様のショップが混在しています。実際問題大手ブランドのパソコンでさえほとんど中国で組み立てている今となっては品質的には大手ブランドもショップブランドも大差はありません。あとは店の信頼性だけとなります。

また最近はパンティッププラザに限らず各所にIT PLAZAのようなものが出来ています。(例:ラチャダピセークのフォーチューンタウン内やシーナカリン通りのシーコンスクエアー内)店によってはパンティッププラザより安い場合もあるので無理をしてパンティッププラザまで行かなくても最寄のIT PLAZAなどで探してもよいでしょう。(修理などが必要になった場合もすぐ行けます)日系のデパートの中には「POWER MALL」や「POWER BUY」といった電気製品専門店もあります。

日系のショップでは長くタイで営業を続けている「JS SIAMインターナショナル社」、スクンビットの利用しやすい場所にある「コンピューター屋」、各種手続きの代行もしているチャンティパソコン相談所など多くありますのでまず気軽に相談してみることでしょう。
なお価格が安いパソコンの中にはメモリーが256MBしかないとか、DVDドライブではなくCDしか読めないドライブがついているなど必ず何か欠点があるはずです。特にメモリーの量は最近のOSでは512MB以上ないと快適に使えなくなる場合があるのでスペックは良くチェックしましょう。

【各社参考ホームページ】
-JS SIAMインターナショナル社 — http://www.jssiam.com
– コンピューター屋 — http://www.intersection-asia.com
– チャンティパソコン相談所 —http://www.chanty.info,

日本語OSを入れるには?

上に書いたように最近のパソコンはOSインストールをしていない状態での販売が多いため、タイ語版のウィンドウズか日本語版のウィンドウズか選択してインストールする必要がありますが出来る限り日本語版のウィンドウズをインストールするようお勧めします。ウィンドウズXP以上であればタイ語版のものでもインターネットエクスプローラーやマイクロソフトオフィスであれば問題なく日本語でのインプットも可能ですが他のソフトでメニューの日本語が表示されないなどの状態になるので勧められません。
またウィンドウズビスタは動作の遅さを指摘されています。新しくパソコンを購入するのであればOSは最初からウィンドウズ7を導入するのがよいでしょう。

インターネットを使う

無事にパソコンを入手できたら、次のステップはインターネット接続です。
タイでは現在ADSL接続によるインターネットが普及していますが、サーバーの処理量やメイン回線の混雑などからか中々表示通りの速度が出ないため日本でのインターネット利用に慣れている方には遅く感じると思いますがこれは我慢するより仕方ありません。以下では実際にインターネットに接続する場面ごとにご紹介します。

ネットカフェ

手軽にインターネットを使うにはインターネットカフェがあります。利用料金はローカルな場所であれば1時間15バーツ(約40円強)から。しかし外国人の多い場所に行けば行くほど高くなります。バンコク市内であれば各所にあるネットカフェですがパソコンにインストールしてあるOSのバージョンによっては日本語が使えません。またローカルな場所のネットカフェでは最初から日本語が使える状態にはなっていないので自分で設定する必要があります。

設定の仕方は言語バーのところにポインターを当てて右クリック→メニューの「Setting」をクリック→現れた画面上の「Add(追加)」クリック→言語選択のウィンドウの中から「Japanese(日本語)」を選択して「OK」をクリック→元画面の「Apply(承認)」をクリックすれば日本語が言語バーで選択できるようになります。

[ 入り口に「日本語対応」を謳ったネットカフェも ]

アパート、ホテルでWiFi

最近はアパートやホテルでもWiFi(無線LAN)サービスを提供しているところが多くなりました。(場所によりケーブルでの接続での提供もあります)そういうところでは接続用のIDとパスワードをもらえば(場所により有料)自前のノートパソコンでも簡単にネットに繋げます。

プリペイド式

タイではインターネットプロバイダーと契約をしていなくても「プリペイドカード」を購入してモデムで電話回線を通してネットに接続するというやり方もあります。この場合は速度は速くて56kbpsと日本と比べて非常に遅くなりますが電話回線さえあればどこでも接続が可能であり、労働許可証が無くプロバイダーと契約できなくてもインターネットを利用できる、という利点があります。

ポストペイド

あなたがタイで働くことで会社から労働許可証をもらっていればプロバイダーと直接契約してADSL接続のインターネットサービスを利用することが出来ます。その場合はプロモーション中の特別ディスカウントなどのサービスを提供しているプロバイダーを探すことをおすすめします。
現在活発にサービスの提供をしているプロバイダーには以下のような会社があります。(接続速度の左側の数字はダウンロード速度、右側の数字はアップロード速度)

True Internet
ホームページ → http://www.trueinternet.co.th
接続速度 4 Mbps/512 Kbpsで月599バーツから

TOT
ホームページ → http://www.tot.co.th
接続速度 2 Mbps/512 Kbpsで月490バーツから

Maxnet
ホームページ → http://www.maxnet.co.th/
接続速度 5 Mbps/512 Kbpsで月590バーツから

Buddy Broadband
ホームページ → http://www.buddybb.net
接続速度 3 Mbps/512 Kbpsで月500バーツから

これらのプロモーターは随時新規プロモーションを発表したり、接続速度を上げるなどしています。プロモーションによってルーターを無料配布したり、接続手続きまで全部無料で手配するなどありますので、詳しくは上記URLから最新の内容を確認して下さい。

日本やタイのいろいろな情報を収集するにはパソコンとインターネットは不可欠のツールとなります。ネットを駆使して充実したバンコク生活を送りましょう。

 

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タイで携帯電話を契約する

タイで携帯電話の契約は意外と簡単

約20年前にタイに来たとき、当時に日本ではまだほとんど使われていなかった携帯電話がタイではすでに使われ始めていました。しかしその理由は「固定電話の電話番号が足りないので中々番号が取れないから(当時)番号を取りやすい携帯電話でとりえず電話を用意した。」という消極的なものでした。当時の携帯電話はプラスチックの筆箱を3つ重ねたくらい大きかったものです。しかしタイで携帯電話の利用が日本に先行していた、というのは妙に印象に残りました。
しかしその後携帯電話は日本で急速に広がり「iモード」の広がりとともに「やはり日本にはかなわない」という思いがありました。しかしその後タイにもどんどん新機能機が搭載され、今日では電車(BTS)に乗るとブラックベリーを操作している人が必ず一人はいる、くらいのところまで進歩しています。こうした進歩を可能にしたタイの携帯電話事情についてここで紹介しましょう。

通信システムだけじゃない日本の「ガラパゴス」

よく日本の携帯電話システムは欧米と違ったシステムを使っているため「ガラパゴス」だ、といわれたりします。これは離島のガラパゴス島でゾウガメなどが独自の進化をしてきたことを比喩としていっているわけですが、この理由は日本の携帯電話で使われている通信システムが現在であれば第3世代のW-CDMAやCDMAx1方式であるのに対して世界の主流が別系統のシステムであるGSMシステムを採用していることが大きいのです。これらの通信システムに互換性はないため日本の携帯電話をタイに持ってきても使えない(逆もまた然り)ということになるわけです。

また日本の場合は携帯電話の本体の開発・販売にも携帯通信事業者が深く関わっているため、SIMを入れ替えればすぐに他社と切り替えられるというわけに行きません。他にも契約形態にも特徴があります。それに比べればタイのケースの方がよりグローバルスタンダードに近いといえるでしょう。

タイのメインは「プリペイド」、SIMは入れ替え自由

タイでは携帯通信サービス事業者(以下、携帯電話会社)と携帯端末メーカーは原則別個に動いています。このため基本的な購入方法としては

1)ショップで携帯電話本体を見て気に入った本体を選ぶ
2)同じ店(あるいはいい電話番号がなければ別の店でも可)でSIMを購入、別に購入してあった携帯電話に装着する

という形です。タイでは携帯電話料金の支払方法に先払い(プリペイド方式)と後払い(ポストペイド方式)がありますが現在シェア的には「プリペイド」が8割強と圧倒的に多くなっています。(ただし法人の場合はポストペイドがほとんど)

SIMにロックはかかっていないのでどの携帯電話にどこの携帯電話会社のSIMを入れても使えます。電話番号が変わってもよければ何度でも変更しても構わないわけです。各携帯電話会社は次々に新しいプロモーションを出してくるためタイ人の中には1つのプロモーション期間が終わったらSIMを買い換えて次にプロモーションに乗り換える、という使い方をする人もいます。

プリペイドのサービスを利用する場合はその購入方法は非常に簡単で、最近2010年前半に購入した限りでは身分証の提示も必要ありませんでした。一時携帯電話の振動モーターが爆弾の起爆装置として多用されたために南部を中心としてプリペイドサービスの購入時の身分証明書確認が義務付けられたはずですが有名無実化しています。海外から来た知人でもパスポートも出すことなく購入できましたからあっけなさすぎる、というくらい簡単でした。
一方、ポストペイド方式の登録をする場合は外国人の個人であればパスポートと労働許可証の提示が必要です。法人の場合は会社登記書のコピーと会社の代表権者の身分証明書コピーなどが必要になります。

携帯電話会社はどこがいいか?

タイには現在以下の5社の携帯電話会社があります。

AIS 業界最大手。プリペイドサービス「1,2CALL」を展開。マーケットシェアは約44%(2008年)
D-TAC AISとほぼ同時期に開業もシェアは約30%と引き離されている。プリペイドサービス「HAPPY」を展開。
TRUE MOVE 開業は遅かったものの、インターネットサービスやケーブルテレビとのグループ化で知名度をアップ。シェアは約24%。
TOT 固定電話サービスからの進出で、CATとの合弁会社との統合などで出遅れている。シェアは約0.7%
HUTCH タイで唯一CDMA方式を採用。互換性が低いためかシェアは0.1%未満と低迷。

各社の料金のプロモーションの中には「同じ電話会社の携帯にかければ通話料が無料」といったサービスもあり、こういったサービスを生かすにはシェアの大きい会社の方がいいというのはあります。もっともタイ人は一人で携帯を何個も持って1台はAIS、1台はD-TACなどと使い分ける人も珍しくはありません。それはこういうプロモーションを生かす方法の一つな訳です。大手3社であれば携帯電話網もほぼタイ国全土をカバーしており、実用上大きな差はありません。(ただしタイ東北部ノンカーイの対岸にあるラオスの首都ビエンチャンに行った際はAISの携帯は使えましたがD-TACは使えませんでした。)後はその場その場のプロモーションを比較して購入すればよいでしょう。
携帯電話のハードとしては、タイでもシェアが大きいのはこの世界の巨人NOKIAなんですが、近年は安さとスタイルで韓国のサムスンも随分シェアを伸ばしています。しかしそれでもハイエンドについては次に記すようにブラックベリーやi-Phone(今後は当然i-Pad)に食われており、世界の携帯電話競争の波に飲まれている感じがします。

タイでも携帯電話番号を持ち運び

日本ではすでに2006年10月から始まっている「番号ポータビリティ制度」(略称:MNP)ですが、タイの国家通信委員会は9月1日からの導入を決定しています。ただし大手通信業者が導入に否定的だったこともあって実際の導入は少し遅くなりそうです。

新しい物好きのタイ人の流行

それにしてもタイ人の新しい物好きには感心します。カメラ付の携帯の流行も早かったですし、i-Phoneなどでもまだ値段が一番高いうちに買いに行く人が多いのには驚きました。そして現在はブラックベリーが巷に大流行しており、会社員はもちろん学生とおぼしき女性までバスやBTSの中で操作しています。正直ブラックベリーなどは会社のスタッフクラスの月給よりはるかに高い金額なのですが…もっとも一応からくりはあって、彼(女)らはまったく新規に購入するわけではなく、新機種が出たところで手持ちの携帯をショップに売って、差額を新たに足して新しい携帯を買う、というサイクルを繰り返すのだそうです。それであれば旧機種の値段が安くなりすぎないうちに早く売って新しいものに買い換えるのが賢明、ということになるわけですね。それでも学生あたりでは大分親のすねをかじっていると思われます。

日本語でタイの携帯電話からメールやネットの操作をしたい場合

日本人のニーズとしてはどうしても「日本語」で携帯からメールを送りたい、届いた日本語のメールを読みたい、というニーズが出てくると思うのですが、それを実現するサービス提供しているのが携帯ショップのJ.GLOBEです。ここではJ-PACKという「フリーソフトを利用して対応できる携帯電話を日本語化するサービス」を行っています。このサービスを利用することで日本語サイトの・メールの閲覧、日本語によるメール作成・送信がタイで購入した携帯電話からできることになります。ニッチな市場ではありますが確実に需要はありそうです。

J. GLOBE のホームページ URL —-http://j-globe-mobile.com/pc/

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バンコクで銀行口座を開設しよう

タイでの銀行口座の開設とキャッシュカード

タイに1年以上の長期に滞在する場合には手元に多額の現金を置いておくわけにも行きませんから「地元の銀行に預金口座を開設する」ことが必要になってきます。日本語の通じない海外での銀行口座開設をどうやったらスムーズに行えるか、また合わせて発行できるキャッシュカードについてお話しましょう。

(1)タイの銀行

昔は「タイに行ったら(旧)三井銀行か(旧)東京銀行に行け」といわれたように古くからタイで業務を行っている日本の銀行が個人・企業口座の開設とも面倒を見てくれていました。しかしその後タイへの日本の銀行の進出は増えたものの、逆にその活動は企業への営業に特化してしまい個人取引は受けていません。このため個人で銀行口座を開設する場合はタイの地場銀行に口座を開設することになります。法人取引であれば日本本社で取引のある邦銀支店との取引開始は難しくありません。現在タイでは東京三菱UFJ、三井住友、みずほが支店として銀行取引全般の取り扱いを行っています。他にりそな銀行や地銀などのように駐在員事務所だけ設けている銀行もあります。

現在タイの銀行大手はバンコック(バンコク)銀行を筆頭に、政府系のクルンタイ銀行、サイアム商業銀行、ガシコーン銀行(旧タイ農民銀行)の4行が大手になります。以下、アユタヤ銀行やTMB銀行(旧タイ軍人銀行)などの中堅行から新興のタナチャート銀行、外資系のシティバンク、UOB銀行など多くの銀行があります。個人の銀行取引では支店数が多く扱いやすい銀行ということで前期の大手・中堅行を主に考えた方が良いでしょう。タイに赴任・就職をされた方の場合はその会社の使っている銀行に口座を設けさせるケースが多々あります。

(2) 銀行口座開設の資格

外国人による銀行口座開設についてはタイの中央銀行の指導もあって誰でも自由に開設できるわけではありません。現時点(2010年6月)の原則は口座開設には必ず「パスポート」と「労働許可証(ワークパーミット)」が必要である、ということです。パスポートは皆さんタイに来られる以上は必ずお持ちでしょうが、労働許可証についてはタイ国内の企業に就職した上で役所に手続きをしないともらえません。このため短期滞在の旅行者は「原則」口座開設が出来ません。

「原則」と書いたのは例外もあるからで、実際6銀行の6支店を訪問して聞いてみたところ、5支店は「労働許可証必須」だったものの、1支店は「パスポートのみで可」との返事をもらいました。この辺はその銀行の姿勢というよりむしろその支店の支店長の姿勢に影響されるもので、必ずしもA銀行B支店でOKだったからA銀行C支店でも出来るはず、という風には行かないので注意が必要です。繁華街に位置して昔から外人取引が多かったり、新しい支店で「口座や預金残高を増やしたい」という支店がパスポートのみでの口座開設を前向きに検討してくれるケースが多いようです。ただしパスポートのみでの口座開設を了解してくれる支店がどこになるかは一々チェックが必要です。

(3) 労働許可証が無い場合の開設

一番問題になるのは実は定年退職者による「ロングステイ」のケースです。この場合「労働許可証がない」ため前項の口座開設要件を満たしていません。しかしロングステイビザの申請には「タイ国内の預金口座に80万バーツの預金があること」(2010年6月現在)という条件があるのですが口座が作れなければビザの申請も出来ない、ということになります。

このケースについて正式に対応を表明しているのがバンコック銀行で、同社の日本語ホームページ(http://www.bangkokbank.com/Japanese)によれば「在タイ日本国大使館発行の戸籍記載事項証明または運転免許証抜粋証明」を持ち込めば口座開設が出来る、としています。(各証明書の発行については在タイ日本大使館のホームページをご覧ください。http://www.th.emb-japan.go.jp/)もっとも同じバンコックでもこのやり方による口座開設は出来るだけシーロム通りにある本店のカウンターでの手続きをお勧めします。本店であれば問題なく出来ますが、支店によってはこのケースに対応しない場合もあるのでご注意ください。他の銀行については個別に相談するしかないでしょう。

(4) 口座の種類とキャッシュカード

タイの一般銀行が用意している預金口座で通常必要になるのはA.普通預金口座(Saving Deposit)、B.定期預金口座(Fixed Deposit)、C.当座預金口座の3種類でしょう。個人であれば普通預金口座と資金の必要に応じて定期預金口座(日本の金利よりははるかによくなります)、ビジネスをする人の場合は当座預金口座を開設して小切手帳を作ることも出来ます。(日本で言う「手形」はタイでは使われていません。小切手になります。)ただし通常は当座口座開設には新規口座開設から6ヶ月以上の取引実績が必要になります。普通預金や定期預金口座は開設手続きが終われば即利用可能になりますが当座預金のみは小切手のサインの登録などの手続きのため通常は翌日から仕様可能になります。。
口座開設に際して申込書への記入が必要になりますが、最低限度の英語が理解できれば問題なく記入が出来ますのでご自身で手続きをしてみてください。上に挙げたバンコック銀行の日本語ホームページには同行の口座開設用紙に日本語訳を記入した例示なども掲載されているので非常に便利です。
個人で普通預金口座を作る場合は通常キャッシュカードも一緒に作成できます。現在タイで一般的になっているカードはデビットカード機能つき(「クレジットカード」ではありません)のもので、クレジットカード同様にカード表面に「VISA」などのロゴが入っているのでクレジットカードと誤解しやすいのでご注意ください。『クレジットカード』は「カード会社が先に払ってくれて後から精算」という形ですが、『デビットカード』は銀行預金の金額の範囲内で買い物が出来る、というカードです。大体最初に300バーツ程度を支払えばその場でカードをもらえます。法人についてはキャッシュカードはありません。(法人クレジットカードはあります。)

[ 写真(上):バンコク銀行の預金通帳とキャッシュカード ]

(5) インターネットバンキング

タイの地場銀行各行も個人向けおよび法人向けインターネットサービスを用意しています。個人向けのインターネットサービスの申し込みに際しては労働許可証が「必須」になりますのでご注意ください。このサービスを用いることでタイ国内にあるご自分の銀行口座の残高確認、入出金の推移、タイ国内の銀行預金口座への送金、また銀行によっては外国送金もできます。セキュリティーについては世界の一般的なセキュリティーレベルに達しているといえるでしょう。詳細は口座を設けた銀行にご確認ください。

(6) ATMと関連機械

日本との大きな違いはATMが24時間稼動していること。それとATMと呼んでいますが通常街中に設置されている機械は現金支払機としての機能が主で日本のように「引き出し、預け入れ、通帳記帳」がセットになっている機械はありません。銀行の支店にいくと「ATM」「預入専門機」「記帳専門機」がまとめておいてあるエリアがあります。もっともATMの機能は現金の引き出し以外にも「他行も含む他の口座への送金」「クレジットカードの支払い」「携帯電話利用料金の支払い」といったことも可能です。またサイアム商業銀行やガシコン銀行、タナチャート銀行のATMの中には「使用言語」として日本語を選択できる機械もあります。使いようによってはかなり便利に使えます。

[ 使用目的で異なる機械が設置してある ]

以前はATMや預入機からの他行への送金は出来なかったのですがここ1,2年で急速に改善され、A行のATMを使ってB行の口座への入金が出来ます。ただし当然のことながら手数料はかかります。
また日本と異なり、同じ銀行の口座でも「他県」にある口座に送金する場合には手数料が発生しますのでご注意ください。

 

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