賃貸物件をチェックする際のポイント

賃貸物件を契約する前にチェックすべき項目

不動産会社が紹介してくれる部屋を実際に見に行ったら、どこをどのように見たらよいかチェックポイントを確認してみましょう。

建物とその周辺をチェック

紹介された物件がどこにあるのか、通勤・通学にほんとうに便利なのかを確認しましょう。
また、建物の周辺の雰囲気どうか、夜になってもソイの中は明るいか、など感じ取っておくことも重要です。

駅までの距離

「 BTS ◯◯駅近く」といわれても、大通りから小道(タイ語で“ソイ”と呼ぶ)をかなり入っていく場所では、シーロー やトゥクトゥクサービス、バイクタクシーで行き来するのか、歩いていける距離なのかなどの確認が必要です。 歩くといってもバンコクの歩道は日本のように歩きやすいところが少なく、大人でも歩きにくいほど凸凹していたり 障害物が多いのです。 そのため、徒歩10分以上だと、場所によっては“きつい”と感じるかもしれません。 部屋を見に行く前に、ネットで地理を下調べしておくのもよいでしょう。

通勤時間

通勤・通学にかかる時間を知りたい方には、朝の通勤時間に実際に通って所要時間を計ってみるのもひとつの手です。 バンコクの交通渋滞は有名ですが、渋滞が特にひどくなるのは月曜日と金曜日、雨の日、そして月末。 (ただし、学校が休みの間は渋滞が緩和されます。) 通勤にバスを利用する場合は、あえて最悪の条件の中でチェックをしてみてはいかがでしょう。

セキュリティの良さ

警備員が24時間体制で常駐しているのかどうか確認します。また、建物の入り口やエレベータ、廊下などに 防犯カメラが設置されているかも確認しましょう。

コンビニやクリーニング屋の有無

雨が降っているときや夜遅くの買い物で、意外と便利なのが敷地内のコンビニストア。 また、単身赴任者にとってクリーニング屋の有無は意外と重要です。 アパートメントやコンドミニアムの中には、コンビニやクリーニング屋が併設されている物件がほとんどですが、実 際に営業されているか、24時間営業かなど確認しておきましょう。 併設されてなければ、物件の近くにあるか確認しておくといいでしょう。

バンコクの洪水について

5月から11月上旬まで半年以上雨季になるタイ。
この時期はバンコクのあちらこちらで洪水が発生します。昔に比べ改善されたところが多くなりましたが、雨量が 多い場合は排水が間に合わずに1~2時間ほどソイの中が川のようになることもあります。 バンコクに住むのに洪水をさけることはできませんが、地区によっては頻繁に発生することもあるので、確認して おいたほうがいいかもしれません。

部屋の中をチェック

部屋を見学する場合、営業マンの話や内装の豪華さに気をとられ、肝心なポイントをチェックし忘れ ることがあります。実際に住む気になって以下の点に注意しながらチェックしましょう。

  • ドアは二重ロックができるか
  • 水周り(トイレや洗面所、キッチンなど)に問題はないか
  • バスルームやキッチンに換気扇はついているか
  • 備え付けの冷蔵庫やエアコンがきちんと稼動するか、かび臭くないか
  • 電気が暗すぎないか

換気扇の有無も含め風通しのよい部屋か、西側に向いている部屋の場合はすこしでも西日を緩和 できるベランダなどがあるかをチェック。 また、コンドミニアムの場合はオーナーの趣味によって欧米人が好むような薄暗い照明になっている場 合もありますので、特にお子様のいらっしゃるご家庭では、こんなところも確認しておきましょう。 入居を希望する場合、問題のある備え付けの家具や照明を取り替えてもらえるのかなど、リクエスト できるかを確認しておくことも重要です。

以上のように、物件の外と内の両方をチェックしておくことが重要です。

見学をした際に、これは逃したくない!という物件に出会ったら、予約金を支払って1ヶ月位まではキープ しておくことが可能です。 家主によって異なりますが、通常は家賃の一ヶ月分や2万バーツほどを支払っておき、入居することになれ ばこの予約金を保証金にあてがう事が可能です。 予約金を支払った後、入居しない場合は返金してもらえませんので冷静さが必要ですが、人気物件はすぐに埋まってしまうということも考えておきましょう。

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バンコクの賃貸物件の契約について

タイにおける賃貸契約

タイにおける賃貸契約には個人契約と法人契約の2種類があります。

個人契約と法人契約について

個人契約は入居者の個人名義で契約します。 駐在員の方など会社側が家賃を負担してくれる場合も、会社側が家賃分を本人に支払い、家賃を払う際 は入居者の名前で支払います。 会社側も貸主側にも面倒な会計処理が必要ないため、タイの賃貸物件ではほとんどがこの個人契約を行っ ています。

法人契約は会社名義で契約し、法人名で家賃を支払います。 もともと法人経営のサービスアパートメントは法律に従ってきちんとした税金処理をしているので問題はないの ですが、個人オーナーのコンドミニアムの場合は、面倒な税金処理を嫌がり法人契約を受けてくれないところ がほとんどです。 たまたま気に入った物件が個人オーナーの場合は、会社側に家賃分を給与に組み込んでもらい個人契約す るしかありません。

予約から契約にいたるまでの流れ

次に、物件の下見から予約~契約にいたるまでの流れを簡単にご説明いたします。

(1)物件の下見

不動産会社のスタッフと(あるいは自分で)物件を下見に行く。
立地条件や部屋の各所をくまなくチェック。
※サービスアパートの場合は1年契約の場合のみ、エージェントが仲介できます。

(2)予約金(手付金)を支払う

気に入った物件が見つかったら、家主に予約金を支払う。(通常は1ヶ月ほどキープできる。) 物件によってことなるが、家賃1ヶ月分か、20,000バーツを手付金として支払うのが一般的。 契約にいたらなかった場合は、返却されない。
※予約時にはパスポートのコピーが必要。

(3)家主との契約手続き

契約時にデポジット(保証金)2ヵ月分と初月度家賃を家主に支払う。 家主が作成する賃貸借契約書の内容がわからない場合は、不動産会社のスタッフに納得するまで 説明をしてもう。 特にデポジット(敷金)を退去時に返却するという条文が含まれているか否かを確認。 十分に納得した上で、契約書に借り手側と家主がそれぞれ署名をして、一部ずつ保管する。
※この契約書は退去するまで大切に保管をしておきましょう。

(4)物件の引渡し

家主から鍵を受け取り、入居可能となる。
※この際も不動産会社のスタッフが立ち会います。

契約時の注意点

契約をする際に注意しておきたい点は次の通りです。

注意点① -リクエストができるか-

例えば、備え付けの冷蔵庫やクーラーが長い間使われていなかった場合、かび臭かったりうまく稼動しなかっ たりすることがあります。 備え付けのものがあまりにもひどい状態の場合、修理もしくは交換をしてもらえるかどうか? 部屋の照明が暗すぎる場合、もっと明るくしてもらえるか?・・など この問題さえクリアすればすぐにでも予約したい、という場合は家主の反応を見て見ましょう。 (ただし、あまりにも注文が多いと嫌がる家主もいますので、ご注意を)

注意点② -退去時に備えて-

契約時に支払う2か月分のデポジットは、基本的に退去時には返却されることになっています。 ただし、家主が部屋の状態を見て、破損があった場合は補修費等が差し引かれますので、床や壁にキズ などはないかなど、気づいた点があったら入居時の様子をデジカメなどで証拠として残しておくのも良策です。

注意点③ -トラブルは不動産会社を通す-

契約前に限らず契約後もそうですが、何かトラブルが発生した場合や、リクエストがある場合、自分で解決 しようとするのではなく、必ず不動産会社を通して家主に伝えてもらいましょう。 とくにトラブルが発生した場合、直接伝えると感情的になってヘソを曲げてしまう家主もなかにはいますので、 それを専門とする第三者に立ち会ってもらうのが一番です。 不動産仲介業者を入れずに自分で契約した場合は、できるだけ冷静な態度で伝えましょう。

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入居の準備〜家具・インテリア・電化製品〜

バンコクで賃貸契約成立後にするべきこと

賃貸契約を交わして、実際に入居する際に必要なものはなんでしょうか。

家具やインテリア、電化製品の準備

サービスアパートメントの場合は、ベッドなどの家具や電化製品など生活するのに必要なものはほとんど揃っていますし、インテリアも統一されています。何も追加購入する必要はないと考えていいでしょう。 ただし、洗濯機の備え付けがなく、設置も不可なところがほとんどで、ランドリーサービスを利用することになります。 その点はホテルに宿泊するのと同じです。

普通のアパートメントやコンドミニアムに入居する際には、前もって部屋に何が備え付けられているか、十分に確認をしておきましょう。 取りあえずは、タオルや寝具、トイレットペーパーなどがあれば生活はできますから、実際に入居してから部屋の大きさなどを考えて徐々に増やしていくのもいいかもしれません。

また、タイと日本は電圧が違いますので、日本の電気製品を使う場合は変圧器が必要です。 現地で部屋の大きさにあった電気製品をそろえることをおすすめします。

備え付け品の撤去について

すでに部屋に備わっている家具や電気製品を撤去してもらいたい、交換してもらいたいという場合は、家主に 申し出てみましょう。 不動産業者に紹介してもらった物件の場合は、仲介してもらったほうがスムーズに話が進むようですので、希望 があればまず業者に相談してみることをおすすめします。

電気&水道、電話&インターネット

サービスアパートメントは基本的にホテルと同じですから、いつ入居してもまったく問題がありません。 電話に関しては、外から部屋にかけられる直接回線はなく、オペレーターを介して部屋に繋がるようになっています。 室内のインターネットに関しては、全室 ADSL / LAN接続できるところと、無線LAN接続ができるところがあったり 有料か無料かなど、物件によって異なりますので、事前にチェックしておきましょう。

アパートメントやコンドミニアムの場合、電気や水道及び電話回線に関しては、入居までに家主側が用意してくれ る物件がほとんどです。 契約時に十分確認しておきましょう。 入居者がプロバイダ会社に自分で直接加入しなくてはならない物件もありますが、不動産会社が手続きを手伝 ってくれることもあります。

ガスについて

タイには都市ガスがなく、プロパンガスを使っています。 ガスタンクを使用できる物件は、管理事務所などで設置や交換を手配してくれています。 しかし、新しいアパートメントやコンドミニアムではガスの使用を禁止しているところが多く、電気コンロが備わっている 物件が多くなってきています。 キッチン付のサービスアパートメントに関しては、全て電気コンロ使用となっています。

証拠写真を残す


できれば入居して生活を始める前の段階で、部屋の写真を取っておくことをお勧めいたします。 コンドミニアムなど、オーナーによっては退去時にあれこれ難くせをつけてデポジットの返却を渋る場合もありますので 後でトラブルにならないように、壁や床にある傷や、多数用意されている椅子の数など証拠を残しておきましょう。 証拠写真は不動産会社にも渡しておくとよいでしょう。

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